持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
創伸館では、何らかの理由で学校に行けなくなってしまった“不登校”の子どもたちに対して、フリースクールという場・機会を提供しています。たとえ、学校へ行けなくても、創伸館のフリースクールに通うことで、学校へ登校することと同じ扱いとなり、出席日数を心配することなく進学へ備えられます。新たな気持ちで創伸館のフリースクールに通いながら進学を実現し、卒業まで私たちがサポートすることで、子どもたちの可能性や未来の選択肢を広げます。2021年度には、ひきこもりなどの子どもたちを支援するために、訪問型フリースクールサービスを開始しました。また、気軽にフリースクールサービスを利用していただけるよう、利用料は誰もが通いやすい価格に設定しています。子どもたちが大人になった時、自分で人生を切り開いていけるように。教育の機会不足により引き起こされる貧困への予防を行っています。
感受性が豊かな子どもたちは、いろんなことに興味を持ちます。良いことか悪いことかの判断ができず、好奇心だけで悪いことに手を出してしまうこともあります。そんな危険を未然に防ぐためにも、創伸館の職員は視野を広く子どもたちを見守ります。薬物乱用、アルコール、たばこなどの有害性について、普段の関わり合いの中で教え、子どもたちの行動から少しでも懸念点があればスグに親御さまへ報告し、子どもたちを危険なもの・ことから守ります。また、健康的に過ごせるよう、屋外でも屋内でも、体を使った遊びの時間を大切にしています。走ったり、ボールを使ったり、体を動かすことで心身ともに子どもたちの健康を維持したいと考えています。
創伸館はインクルーシブ教育を実施しています。インクルーシブ教育とは、障がいがある子、ない子を区別せず、一緒に教育を受けさせることで「共生社会」の実現に貢献しようという考え方です。インクルーシブ教育は2006年の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」で示されました。創伸館で提供する教育支援サービスのすべてにおいて、障がいの有無・男女の区別に関わらず、すべての子どもたちに教育の機会を提供しています。放課後等デイサービスでは、ただ遊んで時間を過ごすのではなく、子どもたちのためになるプログラムを実施しています。例えば、お金の数え方や、買い物の仕方、パソコンのタイピング練習など、生徒に合った課題はもちろん、子どもたちが社会に出て役立つ学びや遊びを行います。創伸館では今後、すべての世代に質の高い教育の機会を提供できるよう、就労支援や保育所の運営にも取り組みたいと考えています。
質の良い教育サービスを提供するためには、従業員の満足度向上が必要不可欠だと考えています。創伸館では、職員1人ひとりの声に耳を傾け、すべての職員が高い満足度を得ながら働ける環境作りを大切にしています。アルバイト・パート雇用で入職した職員も本人の希望があればできる限り正職員登用を行っています。ライフスタイルの変化などにより、勤務希望日数や勤務時間の変更がある場合も柔軟に対応しています。職員たちの頑張りに応じて適切な報酬を決定するために、人事評価制度を導入します。また、社員の男女比率はおおよそ5:5の割合で、男女関係なく活躍しています。職員の働きがいを追求することで、職員個人としても、企業としても経済成長につながると考えており、これからもすべての職員がイキイキと働ける環境を実現するための努力は惜しみません。